タバコの値上げが甘かった。

 
 これは、近所の神社の裏に灰皿の中身をそのままに捨てられた吸い殻。
本日撮り立てほやほやの写真だが珍しくもないだろう。
 

 
 ご覧のように途中まで吸って捨てている。
犯罪を無視する軽蔑すべき人格がここにある。
おそらく犯人には、これが犯罪だという認識はない。
間違い無く犯罪なのだが、検挙するべき官憲も是を無視するだろう。
 
 そこで、このような事が無くなるには「どういった条件が必要なのか?」を考えてみた。
 
 答は簡単。
タバコが充分に高価であれば、吸い殻も銭になるから捨てられずに済む。
つまり、例えば一箱5000円以上であれば拾い集めて乾燥させて巻き直して吸うだろう。
一箱分を巻き直せば5本くらいにはなるから、一本250円(税別)とすれば750円以上になる。
これは実質30分以上の作業になるが、充分な小遣い稼ぎになる。
 
 喫煙者はほぼ全員が中毒患者なのだから、理性に訴えても無駄である。
・・・、となれば経済的に矯正するのが一番効果的だ。
禁煙への誘導を強力に進めるにしても今回の値上げは甘かった。
 
 裏でタバコ業界あげての政治活動が奏効したようだ。
彼等にとっては死活問題だが、それ以外の市民にとっては既得権益による被害が継続される結果となった。
どちらが「より深刻か?」は馬鹿でも分かる。
単なる一業界の利潤を優先させて市民社会全体に与える不利益を温存した結果となっている。
 
 タバコを禁止すれば禁酒法時代と同じ事になる。
税率を高くして合法のまま経済的社会的に孤立させ、禁煙者の増加を後押しするのが一番なのだがタバコ業界にとっては実入りが桁外れに減るのでイヤなのだろう。
もちろん取り締まりを厳しくしなければ闇タバコの横行を許す結果となり、ヤクザの凌ぎに貢献してしまう。
 
 誰がどれだけ貰ったのかは知らないが、相当に利益を上げた政治家がいたような気がする。