社会全体の女性化

 http://q.hatena.ne.jp/1249056065
 
土曜日に出ていた質問なんだが、若い世代の精神年齢が低い事を問題視していながら当人の精神年齢が低いように感じる。
文章が稚拙であるのは置いといて、適応能力に劣る漢字変換ツールの如く、思考のパターンの硬直を感じさせる主張だった。
自己の主張は議論の結果として導き出されるべきなのだが、そういう社会や他人に対する配慮や対応能力に欠けた、主張一辺倒の傲慢な質問だった。
 
今日、風呂屋で、人迷惑にはしゃぎ回る頭の悪そうなガキを見ながら、連中が「何故」、常に社会性を問題視されるほど騒ぐのかを考えてみた。
結果は「女性の好みにある」と思えた。
 
考えてみると「元気でカワイイ」のは確かにそうだし、エスカレートしたのは当然の結末だろう。
母親達の「カワイイもの」への病的なまでの趣向を満たそうと彼等や彼女等は適応したに過ぎない。
 
子供達は思慮深く控えめな同級生を「かしこブリッコ」などと揶揄し、精神的に優位に立とうとする。
落ち着いた「子供らしくない」態度は子供社会では異端視されかねない。
 
母親達も子供が賢く育って欲しいとは思っている。 
しかし、携帯で昔より遙かに強固に結合された、ズルズルべったりの女社会が「カワイイ」子供を助長する。
実社会に出たら馬鹿は要らないんだけどね。
彼女達も頭では理解しているだろう。
馬鹿は稼ぎが悪い。
カワイイだけでは駄目だって。
 
ただ、周囲が真っ赤に染まった状況では子供に我慢強い慎重な精神的態度を植え付けるのは躊躇われるだろう。
さらに、子供社会内部の「イジメ」が馬鹿の勢力を拡大させる。
そして、馬鹿のまま大人になった子供が人の親になって、訳が分からないままに周囲に迎合する。
 
馬鹿の埋め合わせをするのに付け焼き刃の塾通いをさせても、元々の動機付けの部分で我慢や辛抱を地平の彼方に置き去りにしているのだから、勉強を好きになれるわけがない。
好きでなければ進歩は遅い。
遅いだけではなくて、融通の利かないパターンとしての知識の詰め込みに終始するようになる。
いくら真面目に頑張っても限界があるのだ。
 
更に悪い事に、携帯とゲームが遊びの時間を奪い、知能を低下させ、友達を奪う。
自分たちの携帯社会のパターンにはまり込んで、表面を取り繕いながら、傲慢な欲求だけを増幅させる。
 
彼等は精神年齢が低いのではなくて、自分たちの仲間内の常識を保護するのに「低い演技」をしながら思考を停止させているに過ぎない。
低いのは精神年齢ではなく、知能や意欲なのだ。