優れ物が三つ

 
http://www.achilles-shoes.com/spalding/tech/index.html
 
一つ目はSPALDINGの5Eのシューズ。
ここにあるJN8000のシリーズは私が知る限りでは唯一一般にオーダーメイドではなく市販されている5E(F)規格のシューズだ。
実は5Eという規格は公的には存在しない。
E規格はJISの靴の幅に関する規格なのだが、子供用はBから、男子用はAから始まってGまである。
つまり5EというのはJIS規格のFにあたり、そう表示されてもいる。
ちなみに女子用はAから4Eまでである。
 
日本人の男性の足は大方3EからFぐらいまでの幅広型なのだが一般に市販されている靴では3Eが圧倒的に多い。
これでは幅が狭い人が半分以上はいるはず。
長さと幅では幅を優先するのがセオリーだが、そうなると捨て寸が3cm以上あったりする異常な状態を我慢するしかない。
 
日本の靴は技術的に最悪で、業界の都合で規格をねじ曲げてきた。
大量生産で生産効率を優先し、消費者の不便を犠牲にして利益を上げてきた。
規格が少ない方がアイテム数を減らせて商品単位の利益を確保できる。
足の幅と長さは個人差が大きい。
しかし、それしかなければそれを買うしかない。
 
日本人に多い足の変形や靴擦れ、水虫などは靴が適合していない事が原因の場合が多い。
合わない靴では腰痛や内臓疾患まで併発する確率が高まる。
しかし、適合する靴が一般に市販されていないのでは高価なオーダーメイドに頼るか、肉体の負担を犠牲にして不便を我慢するしかない。
そういった意味では一般に大量生産されて市販されている5E(F)の運動靴は貴重な存在なのだ。
 
これと逆の現象で、幅広が持て囃された結果、1Eや2Eの人が不便を被っている現象も存在している。
足の幅の狭い人は履く靴が無い状態なのだ。
これでは足を靴に合わせるか、輸入靴を漁るか、オーダーメイドしかない。
 
日本は靴の文化では後進国だ。
なんせ元を正せば草履や、贅沢しても下駄の文化が主流だった国だ。
戦前の陸軍など最悪で、「靴を足に合わせる」のではなく「足を靴に合わせる」のが当たり前だった。
将校さんは靴をオーダーしていたが、エリートだった。
 
そんなわけで、ようやく文明開化の実が実ってきた感じがある。
思えば御一新から百数十年、日本は文明国にはなっていなかったようだ。
私が今回買った5Eの運動靴は一足4090円(税込み)だった。
これを高いと思うか安いと思うかだな。
民衆の不満を反映するシステムが機能して初めて文明国だと思う。
 
 
http://www.kai-group.com/jp/beauty/beauty_facemake/beauty_facemake_eyebrow/beauty_facemake_eyebrow_razor/item/01158_2.html
 
二つ目は貝印の小型のカミソリ。
I型とT型がある。
本来は女性のアイラインを整えるための商品だが、私はこれを耳の穴と鼻の穴に使った。
耳の穴の生毛は永年月の懸案だったのだが、こいつなら自分でカットできる。
鼻毛のはみ出しも専用の製品はあるのだが今ひとつ。
ただし、私の真似はしない方が無難だと思う。

少しでも手先が狂ったら血を見るのは必定。
上手く剃れたら気持ちが良い事だけは保証できる。
危険度レベル4かな?
 
 
http://www.jnj.co.jp/Consumer/bandaid/products/medicaltools/index.html
 
最後にバンドエイドの「キズパワーパッド」。
この商品を発見したのには訳がある。
 
私は敷き布団を干すのに踏み台とオイルヒーターを並べて使っている。
よい子の皆さんは真似をしないように。
何故ならば、オイルヒータは安定が悪く、布団を干す際に倒れる事がある。
確かにスイッチを切り忘れても布団が焦げたりしないようにサーモスタットが働いてくれるが、保証の限りではない。
その上、もし倒れた場合、被害は全てPL法の埒外になるだろう。
 
そんなわけで、足の上にオイルヒーターの羽が倒れてきて怪我をしたとしても自業自得なのである。
右足親指の付け根に切っ先が倒れてきたのを今回だけは避け損ねた・・・と言っておこう。
皮は剥がれて、肉も少し削られたが、骨や筋には直接触らなかった。
 
毎度の怪我だが、靴下の中、それも靴下や靴で圧迫される部分というのは難儀だった。
普通は消毒してガーゼを置いて「くっつく包帯」
 
http://www.nichiban.co.jp/medical/product/health/product/6_b01.htm#2
 
http://www.mmm.co.jp/nexcare/bandage/index_adh.html
 
を巻いておけば自然に治る。
しかし、靴の中では太い部分は圧迫されてしまう。
鬱血していては早期の治癒は困難だし、痛いのには閉口した。
 
何か無いかと薬局を漁ったらあったのがこの商品。
なんでも「ハイドロコロイド素材」とかで、薄くても大丈夫。
例の何かの宣伝ではない。
 
その上「頻繁に交換しない方が良い」のだから益々好都合。
お風呂にもそのまま入れるし、靴の中でも太くなりすぎない。
それでいて治るスピードは速くなるそうだから嘘みたい。
お値段は高いのだが、通常のバンドエイドで一日二回の交換を想定すれば、最大5日間張りっぱなしでもOKなのだから一枚が5〜10枚に相当する。
これって反って安く付くんじゃあないかな?

そんなわけで大満足の商品発見だった。
実は今日はゴルフなのでどうしようかと思っていた。
これで一安心でもなかったりするのはご愛敬。