見たアニメ
久しぶりにシリーズ物のアニメを通しで見た。
http://www.spicy-wolf.com/top.html
「狼と香辛料」
良いアニメだった。
一番印象に残ったのがホロの素肌だった。
あれは心の象徴のように感じさせる「物体」として眼前に提示された。
多くは後ろ向きで。
向かい合っては多く毛皮を纏っていたようだ。
人間が異性に最も魅力を感じるのは素肌だと感じる。
遺伝的に強調されるほど現在の人類は異常なほど体毛が少ない。
脇の下やビギニラインなど、あからさまだ。
また、体毛を意識させる褐色の強い肌は差別の対象になるほど意識して排除される。
ホロが纏うのは毛皮だ。
人間が纏うのも毛皮なのだが、純潔な精神を意識したい人々によって歪められた感情が常識になっている。
私は自分の部分的に残された毛皮の残骸を見遣るにつけ、自分自身の感覚が自分の現状を否定している事に気付かざるを得なかった。
脂肪が纏わり着くのではあるが、毛皮は暖かいのだ。
言葉で覆われた肉体の真実がここにある。
体毛の少ない体質は男性の好みによって強化されてきたように思える。
スネ毛や胸毛などなど、暑苦しいと感じるよりも外界との緩衝材であり、機能性下着のようなものだ。
白くて滑らかな素肌を魅力的だと感じる雄の本能的な感覚が機能を犠牲にしてきたとすれば知性によって感覚を補正すべきかとも思えるのだが、苦しいかな?